アナと雪の女王2 レビュー


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アナ雪2、ステマ騒動もあったりして良くも悪くも話題になってますね。私も観たい観たいと思ってたんだけど、急に仕事がなくなって暇になったので、近くの映画館で観てきた。丁度スターウォーズ最新作の公開初日だったからそっちもめちゃくちゃ観たかったんだけど、年明けに観ようと友人と約束したので我慢。さて、そのレビュー。

※以下、盛大なネタバレを含むので、これから観に行く予定の人はバックでお願いします。

 

 

 

 

 

 

前作「アナと雪の女王」では語られなかった謎が、続編である今作で語られた。

  1. なぜエルサに力が与えられたのか
  2. なぜアナとエルサの両親は旅に出たのか
  3. アレンデール王国の外の世界とは

この謎について実際にどうだったのか深く言及するつもりはないけど、全体的に重めで前作よりは大人向けの作品だったのではないかと思う。「自分とは何か」「愛とは」ということが、前作から続くテーマのようだった。

それで感想だけど、とにかくエルサがめちゃくちゃ強い。氷を操る力を持ってるけど、もはやH₂Oだったらなんでもござれ状態。壊れた船の水分(何年も前の船だろうから、そんなに湿ってないと思う)から過去を導き出したり、海の中に現れた水で出来た馬と戦った末に手懐けて乗馬したり(まだ1回しか観てないから、あの馬がいまいち何者なのかよくわからない)。馬凍らせて乗りやすくもしてたよね。あの海況の海を渡ろうとする勇気には脱帽。そして個人的にはエルサの第2形態が好き。髪型も大人っぽいし衣装も綺麗だよね。

アナは前作から大人になって頼もしくなった。作中で絶望した時の「今できることをしよう。明日はどうなるかわからないけど、今できることを。」という歌パート、めちゃくちゃよかった。ここは泣いた。アナはお姉ちゃんのことほんと大好きだな。私にも姉がいて仲は良いけど、アナみたいにはなれない。

そしてクリストフの歌唱シーンには笑ってしまった。昔流行ったMVみたいな構成で歌ってるんだもん。でも恋愛に悩む男性の気持ちをしっかり歌い上げていたので、心に響いた人も多いのでは?私は然程ピンと来なかったけど。まあ気持ちはわかる。

風、炎、水、大地というのがテーマとして出てきていて、自然と人との繋がりや、自然の恐ろしさというものについて考えさせられる内容になっていたように感じた。炎の精霊のトカゲみたいなやつ、可愛かったな。雪でちょいちょい体冷やしてるの、ほんと可愛い。

前作と比べると歌唱シーンが多かったのかな。歌はどれも素敵だった。松たか子の「未知の旅へ〜〜〜」っていう腹から出てる声が素敵。レリゴーみたいな流行り方はしなさそうだけど、私は好きだな。歌いたい。神田沙也加の声も可愛らしいよね。みんな歌上手だったな。今回は吹き替えだったから、英語のも観てみたい。

技術面では映像が本当に綺麗。木々が紅葉している季節の物語だから、その色が本当に鮮やかで美しい。雪や氷の表現の仕方も素敵。エンドロールの民族っぽい絵も可愛かった。

アナとエルサが大活躍する物語ではあるけど、色々なところで仲間の助けがあって、ハッピーエンドという流れ。どこかのレビューに「エルサにもお相手の男の人が欲しかった」みたいなのを見たんだけど、恐らく今作では敢えてそういう存在を作っていない気がする。アナにはクリストフがいるけど、クリストフがヒーローかというとそういう訳じゃない。むしろアナはクリストフをほっぽらかして冒険に出ちゃうからクリストフは悩んでたし。これまでにありがちな、男性が女性を守るような部分がアナ雪には少ない。もちろん助けてもらうところはあるんだけど、あくまでも戦うのはアナとエルサ。そして最終的には一人で自分らしく森で暮らすエルサも印象的。別にシングルでもいいじゃん。色々な生き方がある。そういうメッセージを感じた。

低評価もぼちぼち見かける本作ですが、私は好きだな。また観たい。映画は高いからDVDかもしれないけど。日本の映画と宅配ピザの値段は高いと思う。

以上レビューでした〜。